Category: ニュースとレビュー

October 29, 2022 Off

メタバースと芸術

By Zuishoji Art Projects

メタバースという言葉はまだ一般に浸透していませんが、簡単に説明すると、インターネット上に構成される行動可能な3次元仮想空間のことを指します。たとえば任天堂が発売したゲーム「あつまれどうぶつの森」などは、メタバースと呼んで差し支えないものなので、これをイメージするとメタバースというものが掴みやすいと思います。  メタバースと芸術の融合が始まる そんなメタバースを活用して芸術をより楽しんでもらうような取り組みが、現在行われ始めています。山梨県立美術館は、メタバース上で県内出身芸術家の作品の展示やワークショップなどを展開することを検討しています。 また、ブロックチェーン技術を使用することで、メタバース空間に「本物」の芸術作品を展示することも可能となるといわれていて、それはバンクシーのような作家にとって格好の作品展示場になるはずです。

October 28, 2022 Off

芸術における革新性

By Zuishoji Art Projects

革新性という要素は、ある芸術家の歴史的評価において重要な意味を持ちます。歴史的に高い評価を得ている芸術家の多くは、その作品の美しさという基準だけではなく、何らかの革新性を伴うことでその評価を高めているからです。たとえばダ・ヴィンチはスフマートという革新的な技術を使用し、ゴッホはかつてなかった絵の具が見える筆致でその個性を表現しました。 仮想通貨の革新性 現代においてもっとも革新性を伴う存在が、仮想通貨であることに異論はないと思います。その仮想通貨を使用したいわゆる仮想通貨 ギャンブルは、まさに最先端の革新性を持つ業界です。安全性の担保が必要なギャンブルと、最先端の安全性を誇る仮想通貨技術の親和性によって、この革新的な業界が生まれたのです。

August 26, 2022 Off

あいちトリエンナーレ問題

By Zuishoji Art Projects

2019年に行われた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」は、その企画展である「表現の不自由展・その後」が、僅か3日で中止に追い込まれました。批判と混乱に終始したこの企画展は、いったい何がそれほど問題だったのでしょうか?  公的機関の運営する芸術祭における表現の自由 この企画展で問題となったのは、日本と韓国間の国際問題として扱われている慰安婦に関する銅像が展示されたこと。そして昭和天皇の肖像写真を燃やし、その灰を踏みつけるという芸術作品の2つでした。 どちらも国としては容認できない芸術表現であり、当然公的機関の運営する芸術祭で扱うのに相応しくないという抗議を浴びますが、そこで問題となったのが表現の自由との兼ね合いでした。これは現在でも度々取り上げられほど、難しい問題です。